kickstart について
kickstart
コマンドラインツールを使うと、コンピュータを再起動することなく、「Remote Desktop」のコンポーネントをインストール、アンインストール、有効化、設定、および再起動できます。
「共有」環境設定の「リモートマネージメント」セクションにあるすべての機能を設定できます。SSH を介して kickstart
ツールを使って、リモートコンピュータを設定できます。
ツールの詳細説明
kickstart
ツールはデフォルトのシェルパス内にありません。このツールは、配置されている場所で明示的に起動する必要があります:/システム/ライブラリ/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart
kickstart
ツールを使用するには、管理者アカウントで sudo
コマンドを使用します。または「UNIX コマンドを送信」を使用できます。
kickstart
の構文および可能な処理のリストは、次のように実行すると表示されます:
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -help
kickstart コマンドの例
このセクションで示すすべてのコマンドは、1 行のテキストとして入力する必要があります。テキストの入力時に画面の端で折り返されても、改行文字を入力しなければ問題ありません。ここでは、kickstart
で可能な処理の例を挙げます:
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リモートマネージメントを有効化して、すべてのユーザに対してアクセス権限を有効にし、「Remote Desktop Agent」を再起動する:
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -activate -configure -access -on -restart -agent -privs -all
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リモートマネージメントを有効化して、ユーザ「admin」のアクセス権限を有効にし、ユーザ「admin」に完全な権限を付与して、「Remote Desktop Agent」とメニュー項目を再起動する:
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -activate -configure -access -on -users admin -privs -all -restart -agent -menu
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リモートマネージメントを有効化し、すべてのユーザのアクセス権限を無効にする:
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -activate -configure -access -off
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Remote Desktop Agent プロセスをシステム終了する:
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -agent -stop
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コンピュータに対する「Remote Desktop」のアクセスを無効化する:
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -deactivate -configure -access -off